日本環境保全ボランティアネットワーク

JCVN NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク

〒819-1582 福岡県福岡県糸島市井原1375-1

設立の趣旨

かつての日本では、多くの国民が農林業に携わり、食糧や薪炭、木材等の生産・自給を通して、里山や里地の景観を維持し、国土保全を果たすとともに、多様な野生動植物と共存し、かつ自然に負荷を及ぼさないエネルギー循環型共生社会が成立していました。そのような生活や自然との触れ合い体験を通して、共通の原風景や美意識、協調心や連帯感が育まれたと言え、世界的にも美しく、文化的で安全な社会が形成されていました。

しかし、戦後の急激な工業化及び燃料革命とともに、農山村では都市への人口流出による過疎と高齢化の進行、ならびに、貿易自由化に伴う農林業の経営不振により担い手不足となって、里山は密生するままに放置され、また拡大造林されたスギ・ヒノキ等の人工林も間伐不行き届きで荒廃しており、耕作放棄された棚田等の農地とともに、景観や種多様性の貧化、ならびに、水源涵養機能や洪水防止機能等も低下している実状にあります。

一方、過密の都市では里山・田園等での自然遊びの体験もない世代が多数を占めるようになっており、人工装置に囲まれた日常の都市的消費生活の現状から、自然認識や環境認識も失われつつあります。さらに、自然や地域社会での実体験が無いために、近年の青少年は無気力で自主性や忍耐力にも欠けると指摘されており、社会的な人間不信や人間疎外の問題も重なって、現実に深刻な事件も多発しています。

そこでこのような問題を解決するために、私たちは「特定非営利活動法人 日本環境保全ボランティア ネットワーク(JCVN)」を設立し、都市住民や青少年が農山村や自然地域 で、環境保全や景観保全、生物多様性の保全・復元等のボランティア活動に参加できる全国的なシステムを、各地の活動団体との連携により構築し、地球温暖化問題や食糧の安全保障等も視野に入れた活動を通して、広く公益の増進に貢献しようとするものであります。

特定非営利活動法人日本環境保全ボランティアネットワーク(JCVN)
理事長  重松 敏則

これまでの経緯

1997年から福岡県八女郡(現八女市)黒木町等で、合宿型の環境保全活動「国際里山・田園保全ワーキングホリデー」を実施してきた「国際里山・田園保全ワーキングホリデー実行委員会」は、その活動の中で「リーダーの必要性」を強く感じるようになりました。

これを受けて、2006年9月には、BTCV(英国環境保全ボランティアトラスト)の環境保全活動リーダー養成講座を実施しました。さらに、「安全」 で 「楽しい」 環境保全活動を各地に展開していくために、2009年8月にNPO法人格を取得し、JCVNとしての取り組みをスタートさせました。

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Japan Conservation Volunteers Network
JCVN は人を育て、つなげることで環境保全活動を広めていくNPOです