日本環境保全ボランティアネットワーク

JCVN NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク

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3/24 宗像ザビエル聖堂樹林地整備活動支援

NPO法人文化財保存工学研究室の皆さんが主催したイベントに、
理事長の重松が講師として、
また2名の会員と、朝廣研究室の学生2名の計5名で、
保全作業のグループリーダーを行ってきました。

NPO法人文化財保存工学研究室は、
取り壊されることとなった鹿児島の聖堂の移築・再建を目指し、
遠く宗像の地に再建地を見つけ、「聖堂再生プロジェクト」を
10年以上にわたってボランティアの手で行っている団体です。
聖堂再建の敷地には樹林地が隣接していますが、
常緑樹が建物のそばにあると風通しが悪くなり、壁が傷んだりすることがあるため、
落葉広葉樹中心の里山林として管理していきたい、というご相談を以前から受けていました。

重松理事長の里山に関する講義のあと、
16名の参加者で、ヒサカキなどの低木の常緑樹を中心に除伐作業を行いました。

初めて立木を伐った方にも作業を楽しんでいただけたようです。
1時間もない短い作業時間で、皆さん大満足の作業成果となりました。

再建途中の聖堂の中を見せていただき、
これまでの活動のお話を伺えたことも、今回とても良い機会でした。
文化財保存工学研究室の皆さん、ありがとうございました。

総勢60名の方にご参加いただき、
今年のリーダーミーティングを無事に終えることができました!

今回のテーマは「パートナーシップで自然歩道を守る」。
これまで環境省のレンジャーを務め、現在は鹿児島大学特任准教授である
岡野隆宏さんに自然歩道の現状や目指すところをご紹介いただき、
保全に係るみなさん、それを利用されているみなさんと、
広く意見交換を行いました。

現在、日本でもロングトレイルがブームになりつつありますが、
自然歩道は管理が行き届いていないところも少なくないとのこと。
アメリカで3,500kmの長距離自然歩道を踏破した
作家でトレッカーの加藤則芳氏が持つ、
「なんとか九州自然歩道の魅力を広め、再整備していきたい」
という思いを受け継いだ熱い語りで、
現在少しずつ広まっているネットワークの動きについてもご紹介いただきました。

 

岡野さんのお話を受け、「ボランティアがつなぐ道」をテーマに、
イギリスのフットパスづくりについてJCVN副理事長の朝廣より、
また山村塾が活動の一環として行っている癒しの小径づくりについて、
JCVN理事の小森より、ご紹介しました。

 

後半は、交流を兼ねた意見交換「ワールドカフェ」。
これまでもJCVNのイベントでは何度かワールドカフェを行いましたが、
JCVN理事の志賀の進行で、3度の席替えをしながら5〜7人のグループで
「みんなで『みち』を守る、とは?」をテーマに自由に話をしていただきました。

 

普段、保全活動をしているみなさんと、
山を楽しんでいるみなさんとはあまり接点がなく、
そういう方たちが一堂に会し、つながりが持てたのはとても良い機会だったと思います。
みなさま、ご参加ありがとうございました。

JCVNでは、これからも同様のイベントを継続して実施していきたいと考えています。
また是非ご参加ください!

<講師派遣報告> 11/30 日田市「里地・里山づくり講座」

日田市では今年度、全6回の「里地・里山づくり講座」を企画されています。
第2次日田市環境基本計画の施策の一つ
「生物多様性の保全」を充実させるためです。
その中で第4回を私、小森耕太が
「だれでも気軽に参加できる 安全で楽しい活動とは」という
演題をいただき話をさせていただきました。
演題にある「だれでも気軽に参加できる 安全で楽しい活動」は、
JCVNのリーダー講座等でいつも大切にしている言葉です。
里山や森林、棚田を守っていくには、
一過性のイベントに終らず継続した活動、
そして活動の輪を広げて多くの人達を巻き込むことが大切
ということを中心にお伝えしてきました。

講座は山村塾の取り組み事例の紹介に始まり、
森林ボランティアの事故状況について
そして、JCVNの目指すリーダー像とその必要性について紹介する内容でした。
山村塾の事例は、家族で参加できる仕組みや企業と連携する森づくりの事例、
国内外のボランティアが集う長期ボランティア合宿(ワークキャンプ)など。
また、そういった息の長い地道な活動を行うには、
ボランティアの安全と楽しさに責任を持つボランティアリーダーが必要不可欠であること、
全国で森林ボランティア活動が増加するにつれ、
重大事故も増加していることなどを紹介させていただきました。

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終了後の懇親会は、日田市内の居酒屋へ。
パリッパリに焼き上げた名物の日田焼きそばとサッポロビールの相性が抜群でした。

【参考】
第1回〜3回(終了) 水俣市 愛林館館長 沢畑亨氏
第5回 12/20(火)18:30〜 八女市「茶のくに研究所」小林和彦氏
第6回 2月頃 沢畑氏、小林氏、小森の3名でパネルディスカッションを予定。


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平成23年度日田市「里地・里山づくり講座」
第4回「だれでも気軽に参加できる 安全で楽しい活動とは」

日時 平成23年11月30日(水)18:30〜20:30
場所 日田市役所7階 中会議室
講師 小森耕太(山村塾、JCVN)
主催 日田市市民環境部 水郷ひたづくり推進課

<講師派遣報告> 10/24 ボランティアリーダートレーニングinいわき

「NPO法人トチギ環境未来基地」の理事長として活動を行っていたJCVN理事の塚本氏が、
震災後から「フクシマ環境未来基地」として、福島県いわき市で活動を行っています。
このフクシマ環境未来基地が、
復興支援や震災の現場で活動するボランティアのグループをまとめ、
力を引き出す「現場活動リーダー」としてのスキルを高めるための研修を開催することとなり、
JCVNからも2名の理事が講師として研修へ協力しました。

復興支援ボランティアのあるべき姿を皆で考えたり、
災害現場ならではのリスクアセスメント実習を行ったり、
いつもの環境保全活動とは少し違った視点での研修となりました。

震災ボランティアに日頃の活動成果を役立てることができ、
JCVNとしてもとても嬉しい二日間でした。
震災ボランティアでリーダートレーニングが役立てないか?と考え、
ヒアリングを行ったこともありましたが、
なかなか現場に余裕がなく、消極的な答えしかいただけていないのが現状でした。
しかし今回は、震災ボランティアの活動にも、
十分、これまでの知見が役立てられるとの実感を得ました。
機会を頂いたフクシマ環境未来基地の皆さま、ありがとうございました。

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ボランティアリーダートレーニング in いわき

日時 平成23年10月24日〜25日
場所 いわき市湯ノ岳山荘
講師 志賀壮史(NPO法人グリーンシティ福岡・JCVN)/小森耕太(山村塾・JCVN)
主催 NPO法人トチギ環境未来基地

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